山小屋泊〜テント泊向けバックパック比較
クレッタルムーセンのバックパック、種類が多くて違いがよくわからない。そんな方のためのバックパック紹介記事。今回は、山の上で夜を明かす、テント泊や山小屋泊にうってつけのバックパックを、特徴を比較しながらご紹介します。
バックパックは長く使うもの。少し長い文章ですが、ご自身のスタイルに合ったモデルが見つけるための参考になれば幸いです。
Contents
- Gungne Backpack 43L:テント泊向け
- Ymer 2.0 Backpack 75L+15L/65L+12L :テント泊向け
- Vån WP Backpack 38L:山小屋泊~テント泊向け
- Vide Backpack 30L:日帰り〜山小屋泊向け
- バックパックの共通仕様
Gungne Backpack 43L
グングネ 43L:テント泊向け


- 快適性を犠牲にしない、軽量化![]()
Gungne Backpack 43Lは独創的な美しいカラーリングと洗練されたデザインが目をひく、テント泊を想定した縦走登山に適した新作モデルです。
実際に手に取ってみると、「えっ、思った以上に軽い」と感じていただけるはず。Gungneはこれまでのクレッタルムーセンの大型バックパックと比較して、大幅に軽量化されたモデルです。
ですが、クレッタルムーセンにとっての軽量化は、ただ軽くなればいいということではないのです。軽さのために耐久性を損なうような薄いファブリックを使ったり、背負い心地に直結するフレームやヒップベルトを排除したりしていないところが特徴です。
ファブリックは200Dの信頼できる強度を持ったリサイクルナイロンのリップストップ生地。耐水圧10,000mmの防水性も備えています。
身体と接するハーネスは、クッション性と通気性の高い、適度な厚みのメッシュパッドによって身体をソフトに守ってくれます。さらに、荷重をしっかりと腰に移せるランバーサポートは、腰部分でクロスした、バネのようにしなるフレームと一体化しており、身体の動きを邪魔しません。
耐荷重(推奨荷重)も17kgと、ライトウェイトを標榜するバックパックの中では、非常にタフ。宿泊装備を担いで長時間移動していると、肩周りに痛みを感じた経験がある人は多いはず。パック本体は軽量なのに、重い装備を背負っても快適に過ごせるのは誰にとってもありがたいポイントです。
また、43Lという容量は、テント泊向けを標榜するバックパックとしてはやや不安を感じる数値に思うかもしれません。ですが、表記が間違ってるんじゃないの?と感じるくらいにしっかりと装備が収まります。テントやシュラフなどの嵩張る道具についてコンパクトなものをお持ちであれば、十分余裕を持ったパッキングができるはずです。詰め込む道具もどんどん小型化されている今、ちょうど良さを感じるサイズ感です。
他にもこれまでになかった工夫が多数。ボトム部分にはメインコンパートメントにつながるジップアクセスがあるため、奥底のシュラフやスリーピングマットなども、荷物をひっくり返さずに取り出すことが可能。
ショルダーハーネスのパッド部分が非常に短くなっているため、小柄な方でもストラップを引き切ってしまうことがありません。女性でも適切なフィッティングがしやすい気の利いたデザインです。

容量:43L
耐荷重:17kg
背面長:無段階に調整可能
価格:¥74,800
- スタッフコメント:
耐久性の安心感や、背負い心地、出し入れしやすいポケットやファスナーなど、過去からの改善が非常に多く。尖ったデザインのバックパックが多いクレッタルムーセンの中でも、抜群に扱いやすく感じます。Ash RedやJade Green といった一風変わったカラーも、山に入ると途端に景色に馴染むのが不思議です。
Ymer 2.0 Backpack 75L+15L / 65L+12L
イマー 75L+15L / 65L+12L :テント泊向け


・ブランドらしさをとことん追求した最上位モデル。
90L(75L+15L)モデルと77L(65L+12L)モデルの2サイズを展開する、大型シリーズ。様々な機能を贅沢に詰め込んだ、クラシックな魅力溢れる最大かつ最上位のモデルです。
手荒に扱ってもびくともしない頑丈なファブリックとフレームを備えていること、そして重たい荷物をびっくりするくらい快適に背負えることが特徴です。耐荷重(推奨荷重)は25kg。いつかこのバックパックを背負ってスウェーデンの広大な原野を長く歩くいてみたい、そんなことを考えてしまいます。

荷物が大きく、重くなってこそ真価を発揮する、そんな非常に振り切ったバックパックなので、食事はアルファ米やフリーズドライフード、飲料もできるだけ現地調達というような、g単位で切り詰めるミニマルな登山スタイルには間違いなく不相応。
このバックパックを楽しむためには、遊び心を忘れてはいけません。生米と食材を担いで行って、山頂で料理しようぜ。山の上で飲む日本酒やワインが一番うまいんだ。みんなで食卓を囲むためにでかい鍋やフライパンを持って行きたいなぁ。etc… なんだか食事の例ばかりになってしまいましたが、体力の許す限り、いろんなものが入るし、それでも快適に背負えることが最大の魅力。ロマンを背負うバックパックです。

ヘビーデューティーな特徴をベースに容量をダウンスケールした兄弟モデルとして、Bergelmer 30L / 40L / 50L もございます。クラシック路線で、もう一回り小さいものをお探しの方にはこちらもおすすめです。

容量:90L(75L+15L) / 77L(65L+12L)
耐荷重:25kg
背面長:無段階に調整可能
価格:¥99,000 / ¥96,800
>商品を見る(75L+15L)
>商品を見る(65L+12L)
- スタッフコメント:
クレッタルムーセンらしさを存分に詰め込んだら、こうなりました。というバックパック。誰にでもちょうどいいものではなく、敢えて突き抜けたものを使うということにも魅力を感じてしまいます。これを背負って山を歩いていいると、よく声をかけられます。
Vån WP Backpack 38L
ヴォン ウォータープルーフ 38L:山小屋泊~テント泊向け


・独自のキャリングシステム
Vån 38L は昨シーズンより登場した中型バックパックです。クレッタルムーセンでは多くのバックパックに防水ファブリックを使用していますが、中でもこのモデルは縫い目も防水シームテープ処理した完全防水タイプです。

最大の特徴はなんといってもキャリングシステムです。ヒップベルトが腰の中心を軸に回転するユニークな構造になっています。脚を上げたときも、ヒップベルトだけが独立して動いてくれるので、バックパック本体は常に身体の中心に真っ直ぐなポジションをキープしてくれます。腰荷重できるのに、ヒップベルトの存在を感じさせないという非常に独特な背負い心地を提供します。

また、ロールトップ形状のため、オーバーパッキングしてパンパンに詰め込めば30Lクラスとは思えないくらい荷物が入ります。ライトウェイト志向の方であればテント泊にも対応できますし、反対に荷物が少ない場合でも本体を圧縮が可能なことで、日帰り登山に用いる方も。これひとつで幅広い山の旅に対応できるのが魅力です。

容量:38L
耐荷重:15kg
背面長:段階的に調整可能
価格:¥63,800
- スタッフコメント:回転式ヒップベルトによって、急登での疲れがグッと軽減されます。ドでかいサイドポケットには一升瓶も入りますよ。
Vide Backpack 30L
ヴィーデ 30L:日帰り〜山小屋泊向け


・上位モデルの意匠を受け継ぐ中型パック
前述のGungne 43Lの弟分的な位置付けになる、中型の新作バックパックです。カラーもデザインも今風な印象を受ける新作バックパックですが、クレッタルムーセンの大型バックパックの機能性を30Lの中に落とし込んだ、贅沢な仕様です。

キャリングシステムはGungne 43L と非常によく似た構造。よくしなって身体の動きを邪魔しないワイヤーフレームや、しっかりとしたメッシュパッドを採用し、軽量・コンパクトながら安心の背負い心地と耐久性を備えています。30Lの容量は、これから本格的に登山を始める方や、山小屋泊にチャレンジしたい方にとって、必要十分なボリュームとなるはずです。

また、Vån 38L同様の完全防水ロールトップ構造なので、急な天候の変化に対応し、パッキング容量も目的に応じて柔軟に対応します。
他の30L前後のモデルと比較すると、
・フレーム入りで背負いやすく、パッキングしやすい
・完全防水で雨に強い
・ロールトップ構造で、容量を可変可能
・メイン生地の耐久性が高い
・大きなサイドポケットとバンジーコードで外部収納が豊富
これらの要素を揃え、バランスの良さが特徴だと言えるでしょう。

容量:30L
耐荷重:13kg
背面長:無段階に調整可能
価格:55,000
- スタッフコメント:日帰り〜山小屋泊向けのサイズ感ですが、ウルトラライト志向の方なら、オーバーパッキングしてテントを担ぐスタイルもありだと思います。Lemon Mistや Silver Cremeといった柔らかいカラーは女性にもおすすめです。
バックパックの共通仕様
最後に、今回紹介したバックパックの共通仕様をご紹介します。
・アルミバックル

長く使えるものづくりを心がけるブランドならではのこだわりです。「山行途中でバックルが割れちゃった。どうしよう、腰に荷重ができない。」といったトラブルとは無縁の屈強なアルミバックルを採用しています。グローブをした手でもスムーズに操作できる赤い紐がついており、紐を引っ張ると一瞬で解除できる、シンプルながらとてもよく考えられたギミックです。
・独自のリサイクルファブリック

どのバックパックも Retina® というブランド独自のオリジナルナイロンファブリックを使用しています。生地の特性によって3つの種類がありますが、共通するのは、廃棄漁網やカーペット、衣服の端材などを使用したリサイクルナイロン原料を使用したエコフレンドリーな素材だということです。また、健康や自然環境、生態系への影響を指摘されているフッ素化合物を含まないPFCフリーの基準に準拠しています。
・拡張性

クレッタルムーセンのバックパックには、ループウェビングやホールウェビングという、ブランドの視覚的なアイデンティティにもなっている、ギアアタッチメントポイントがついています。
関連するバックパックアクセサリー製品に付属する赤い金属トグルを差し込むことで、バックパックの機能を拡張することができます。ボトルホルダーや外付け収納を装着することで、あなただけのバックパックにカスタマイズしてみましょう。カラビナを装着したり、バンジーコードを装着したりとアイデアと工夫次第で様々な使い方も可能です。
・背面調整機能

背面の長さを調整可能で、ユニセックス対応となっています。また、肩甲骨の周辺と腰のハーネス部分以外は身体と密着せずに、背中に空間ができる構造となっています。空気の流れが生まれので、汗っかきの方にはぜひ注目してほしい工夫です。
最後に
クレッタルムーセンが最も大切にしていることは、一度手にした製品を末長く使っていただくこと。新しいものが出るたびに手を伸ばすのではなく、自分のお気に入りを大切に愛用することで、買い替えのサイクルを遅らせる。そうすれば、過度な生産を抑えることにつながります。アウトドア用品を生み出すことそのものが環境に影響を与えることだという、プロダクトメーカーとしてのジレンマに向き合っています。
お気に入りのプロダクトを手にいれたら、ボロボロになるまで使い込んでくれたら私たちは最高にハッピーです。もし、故障などが発生したら、私たちにご相談ください。オンラインストアおよび直営店では各種リペアを受け付けています。もう一度使えるようにするためのお手伝いもしています。