- About The Brand -
クレッタルムーセンは、北欧最大の山岳リゾート・オーレ発の孤高のアウトドアブランドです。
厳選されたマテリアル、人間工学に基づいたデザイン、独自のディテールでの製品作りに特徴があり、中でもサステイナブルに関する取り組みは広く評価されています。
極北の地で開発されるその製品は、創業から四十年以上、数多くの冒険者たちに評価され続けています。
- Brand History -
クレッタルムーセンは、世界を席捲したミッドセンチュリーの独創的なマウンテニアリング文化と、70年代のエコロジー思想の高まりが重なり合った、1975年、スウェーデンで生まれました。
クレッタルムーセンの創設者ピーター・アスクルブは、スウェーデン北部ウーメオーで林業を学ぶ学生でした。登山に熱中していたピーターは、革新的な登山家たちの世界的な運動に影響を受けていました。質の悪い道具に頼っていたピーターはあるとき、吹雪の中でゲーターが壊れてしまいました。
これが、クレッタルムーセンの物語の始まりとなった瞬間です。鋭い探究心を持ったピーターは、自分の道具を自分で改良し、ハードなアクティビティのための最高の道具を作るすることを決意しました。
彼は、子供たちのヒーローであり、スウェーデンの有名な絵本の題名でもある “Klas Klättermus” (山ネズミ) のような、遊び心のある名前を自分の事業に付けたいと彼は考えました。
1975年、若い友人たちと、道具を製作・改良するためのワークショップ、Klättermusen(クレッタルムーセン)を設立しました。写真は、1975年、ゲーターが工房の第一号アイテム。極北の岩場にも耐えられるように改良されました。
1978年、初のバックパックであるGranitを発表。長期の遠征にふさわしい本格派バックパックでした。
1984年、徐々に需要が高まり、5人の仕立屋を雇いクレッタルムーセンを法人化。改良ギアの直販を開始しました。
2枚目の写真は1986年に発表した、アウターの第一弾、ヌナタック・アノラックと最初のカタログ。ここでのいくつかの革新的なアイデアは、今でも他のジャケットに応用されています。クレッタルムーセンはワークショップとして、素材や製作ノウハウまでカタログに掲載して、スウェーデンのコアなアウトドアマンに人気を博しました。
広告活動などわずかだったのにもかかわらず、小さなコミュニティの中で評判や噂が拡がり、ビジネスは急速に成長していきました。
写真1枚目:1987年、スウェーデン隊のエベレスト遠征にクレッタルムーセンのテントを供給。
写真2枚目:1988年、アイスクライミング専用の製品を発表し、クライミング市場に参入。
写真1枚目左:1988年のカタログ。クライミングの必需品や消耗品などが、自社製品と一緒に紹介・販売されています。
写真1枚目右:1992年、ライトウェイトなアウトドア・ウェアを発表。ウェアブランドとしての名声を確立しました。
写真2枚目右:1992年発表のバックパック、Flinta (写真右)。今でもこの後継モデルがあるコンパクトなデイパックです。
写真1枚目左:1993年、クライマーのための軽量シェルアノラックLättviktaren を発表。
写真1枚目右:1993年、アイスクライミング用のFirnジャケット。 後にクレッタルムーセンのアイコンとなる斜めのフロントポケットを装備した最初の製品です。
90年代半ばには、しっかりとしたビジネス戦略を持った、成熟した総合的なコレクションを提供するようになりました。
写真1枚目:1996年、不朽の名作、Meginパンツが登場。現在でもレンジャーや先住民族のサーミ族に好まれています。
写真2枚目左:1997年発表の Mjölner バックパック。究極の極地遠征にふさわしいトップオブザラインのバックパック。
ヤマネズミがモチーフのロゴも、先進的なロゴに変更されました。
1999年、直販事業の成長に伴い、クレッタルムーセンはスウェーデン・北欧各国の小売店向けに卸販売が始まりました。
写真1枚目右:2000年、アイコンのロゴのモチーフがリフレクター部分に初めてデザインされた製品が登場。
写真2枚目:2000年、自社生産の規模が大きくなったためアウトドアブランドも多い、スウェーデン中部の山岳都市、Åre(オーレ)に移転。
25年のアウトドアでの経験とノウハウが、クレッタルムーセンの理念となる自社基準 MFR (Mass Flow Resistance) を産み出しました。
MFRの理念は、製造するだけでなく、環境に配慮した素材への転換の時代の幕開けとなりました。
写真2枚目:2001年、ケブラー素材だけで作られた伝説の Mithril ジャケットを発表。永久不滅の定番商品です。
ビジネスの成長の中で、世界有数の素材企業にも直接アプローチし、素材そのものを改善していくこともできるようになっていきました。
写真2枚目左:2001年 Ratatosk バックパック。改良された素材を探求する中で産まれたバックパックの名品。
写真2枚目右:2001年、必要不可欠なサバイバル機能を商品に一体化。コンパス、雪崩用リフレクター、ホイッスルなどをアウターに装備。
写真1枚目左:2002年、日本での展開が開始。革新的なブランドの噂は世界に伝わり、日本はクレッタルムーセンの初の輸出販売の国となりました。
写真1枚目右:2004年、無縫製のラミネート技術を発表。耐水性を向上させ耐久性を強化させました。
2004年、Einrideジャケットを発表。環境に配慮したEtaプルーフコットンを使用した、ハードユーズ可能な革新的なコットンのアウターシェルジャケット。
2004年、Duracoatコーティング素材を発表。補強部分にコーティングが施すことで別布や縫製を不要なものに。
写真1枚目右:2004年発表のベストセラー、Liv Downジャケット。特徴的なショルダーヨークは、アイスクライマーのニーズで導入されました。
写真2枚目:2004年発表の Freke サロペット。今でもなお、世界最高峰のサロペットパンツと言われ、極地探検で使用され続けています。
MFRの理念は、新しい商品や改良策を見つけるための素材開発や製品テストに応用されています。
2006年、独自開発のストレッチ Cutan オリジナル防水生地を全てのシェルウェアに導入。機動性、防風性を格段に向上させました。
2006年発表の Gereパンツ(写真2枚目左)。今なお愛されて販売が続く、不朽のアウトドアパンツです。
素材開発を追求したところで、環境問題やサスティナビリティの問題に再び焦点が移ってきたのがこの頃でした。
彼らはアウトドア業界にメッセージを出しました。「最もエコロジカルな選択は、商品を作らないことだ。二番目に良い選択は、リサイクル材料から生産することだ」
クレッタルムーセンは他ブランドに先駆けて環境に配慮したリサイクル素材に取り組み始めました。2008年、魚網を利用したリサイクル素材の使用を開始します。
2009年、使用済みのアイテムをアップサイクルするための活動を開始。
2009年、環境保護に配慮した独自の社内指標を立て、すべての商品に環境素材を使用することを決定しました。
2010年、世界初のフルオロカーボンフリー(フッ素フリー)シェルジャケット、Allgrönジャケットを発表。
クレッタルムーセンは、ソリューション、素材、持続可能性のあらゆる面で、数々のアウトドア関連の賞を受賞しています。その多くがサステイナブルな取り組みに対してのものです。
2014年、メリノウールのサーマルアンダーウェアを全面改良。高品質のメリノウールの持続可能な解決策を長い間探し続けた結果、基準を満たすメリノウールの開発に成功しました。
ダウンジャケットの表地などに使われるナイロン素材は、石油の代わりに豆の基質から製造されたバイオナイロンを2015年から使用しています。
スウェーデン原住民族のサーミの文化にオマージュを捧げたFjorgyn シリーズを2016年SSシーズンに発表。
2016年 Brage ジャケットが、 スカンジナビア・アウトドア・サステナビリティ・アワードを受賞。
2017年、コレクションのすべての製品が完全にPFOAフリー(有機フッ素化合物の完全排除)に。アウトドアブランドでは初めてのことです。
クレッタルムーセンは創業以来、ユーザーのニーズを捉え、自然への影響を最小限に抑えながら、最高の商品を産み出してきました。
Maximum Safety For you, Minimum Impact On Nature.
(あなたの最大の安全と、自然への最少の負荷の共存)
クレッタルムーセンは、これからも革新を続けていきます。