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Guide - Shell

- シェルジャケットの選び方 -

 

シェルジャケットには大きく分けて、ウォータープルーフ(防水性)シェル、ウィンドプルーフ(防風性)シェルがあります。クレッタルムーセンのシェルジャケットは、防水性・防風性に加えて、通気性、耐久性、重量、機能的なディテールなど、さまざまな要素を組み合わせて、十数種類のモデルがデザインされています。

シェルジャケットを選ぶ際には、どのようなアクティビティを行うか、またどのくらいの運動量なのかが重要な要素となります。まずは濡れから身を守るためのものが必要か、風を防ぐもので良いのかを選びましょう。次に、活動時間を確認しましょう。フィールドに滞在する時間によって選ぶべきジャケットが変わる可能性があります。

ご自身のアクティビティの内容を把握することで、一番重要視すべきポイントを決めることができます。このガイドを参考に最適なシェルジャケットを見つけてください(ここでは登山向けシェルについて解説しています。スキー用シェルについては「Guide - Ski Shell」を参照してください)。

 

 

- シェルジャケットの分類 -

 

MFR(Mass Flow Resistance)

 

一般的に、防水性や防風性が高ければ高いほど、通気性は低くなります。MFR(Mass Flow Resistance)は、クレッタルムーセン独自の通気性の指標で、1(最も通気性が高い)から10(最も耐候性が高い)までの数字によって製品を分類しています。それぞれの商品に設定されているMFRを確認することで、そのシェルがどの程度の耐候性を持っているかを簡単に把握することができます。運動量の多いアクティビティには低いMFR値のものを、濡れる可能性が高い、もしくは寒冷下でのアクティビティには高いMFR値のものをお勧めします。

MFRについて詳しくはこちら

 

ウィンドレジスタント(耐風)とウィンドプルーフ(完全防風)

 

ウィンドレジスタント製品は強風から身を守るだけでなく、ある程度の通気性を持ち合わせているため、高い透湿性があり、ハイペースな運動時でも快適に着用することができます。一方、ウィンドプルーフジャケットは風の侵入をシャットアウトしますが、通気性・透湿性は低くなります。

大量に汗をかくような速いペースのアクティビティであれば、透湿性の高いウィンドレジスタントジャケットが最適です。MFR 4〜6のものをチェックしてみてください。MFR値が高いジャケットは完全防風で体温がジャケット内に留まるため、運動量が少ない場合や停滞時の着用に適しています。

 

ウォーターレジスタント(撥水)とウォータープルーフ(完全防水)

 

アウトドアにおいては、どんな天候にも対応できるよう、防水性能のあるジャケットが必要だと考えるのは当然です。同時にアクティビティの内容を念頭に考えることも必要です。

ウォーターレジスタント(撥水)機能のあるジャケットは、短時間の小雨であれば耐えることができます。大雨に変わる前にレインウェアを羽織ったり、避難場所を探したりする時間を確保できます。撥水シェルジャケットは、完全防水の製品とは生地が異なり、ある程度の通気性・透湿性があります。一方で完全防水のウォータープルーフジャケットはシームテープ処理により浸水も防ぎ、 雨や風が強い天候下でもドライで暖かく行動することができます。

撥水性を求めるのであれば、MFR 6〜8の製品を、完全防水のシェルジャケットが必要な場合は、MFR 10の製品を選択して下さい。

 

フードの有無

 

シェルジャケットにはフード付きのものとフード無しのものがあります。フード付きのジャケットは、より強力なプロテクションが必要な場合のアウターレイヤリングに最適です。フード無しのものは、ハイペースなアクティビティや、予備のウィンドシェルとして使用する時、ミッドレイヤーとして使用する時に最適です。フードがない分軽く、パッキングがしやすくなります。

 

 

- アクティビティで選ぶ -

 

ファストペース・アクティビティ - MFR 4

 

温暖な季節での汗をかくようなアクティビティでは、バイオマス®ファブリックを使用した機能的なウィンドシェルが最適です。NalとBestlaのMFR値は 4で、まずまずの耐風性と、高い通気性を兼ね備え、ペースを上げても暑すぎることはありません。

 

 

ハイパルス・アクティビティ - MFR 6

 

ソフトシェルジャケットはトレッキングなど、ある程度心拍数が高いアクティビティに最適です。保温性、防風性、撥水性をバランスよく兼ね備えているので、さまざまなシチュエーションで優位性を発揮します。

Vanadis 2.0とMithril Jacket にはウィンドストレッチ™素材が使用されています。ウィンドストレッチ™は優れた耐摩耗性とストレッチ性を兼ね備えたソフトシェル素材です。Vanadis 2.0 は通気性、透湿性、速乾性に優れているため、運動量の多いアクティビティに適しています。Mithril Jacket は少し厚手で、保温性をさらに高めています。どちらのジャケットもゆったりとしたパターンで、動きやすさを重視して作られています。

 

 

 

ハイキング &日常活動 - MFR 8

 

ハイキングや日常的なアクティビティには、MFR 8のジャケットが最適です。優れた防風性が冷たい風をシャットアウトし、高い耐水性があなたをドライに保ちます。

このカテゴリでの選択肢はアンサーシリーズで、シリーズ内にさまざまなバリエーションがあります。カトラコットン® ファブリックは 100%オーガニックコットン製で、適度な通気性を持っています。アンサーは、製造の過程で化学繊維のような特性を付与されています。コットンに高い圧力と熱を加えることで、防風性、撥水性、通気性に優れた生地が生まれます。さらにリップストップ加工が施され、生地の強度と耐久性も高めてあります。縫い目を補強するテープを生地の表側に施すことで、耐摩耗性も高くなっています。

 

 

 

不安定な天候下での活動 - MFR 10

 

完全防水のジャケットが必要な場合もお任せください。MFR 10の完全防水・防風ジャケットは、きちんとお手入れすることで、いかなる雨も通しません。急な雨に対応するための軽量でパッカブルなものから、あらゆるコンディションで安全を確保するオールラウンドなジャケットまで、お好みに合わせてお選びください。

Asynjaは軽量でシンプルな防水シェルジャケットです。縫い目を可能な限り減らし、機能も必要なものだけにスリム化されています。Allgrön 2.0 はより多くの機能を備え、より多用途です。Asynja よりも重量がありますがその分頑丈です。AsynjaとAllgrön 2.0 はともに、防水性に優れた 3レイヤーのクータン® ファブリックを使用しています。クータン® はクレッタルムーセン独自の防水透湿生地で、ソフトで柔軟性があり、フッ素化合物を使用していません。どちらのモデルもポケットが高い位置に配されており、バックパックを背負った状態での着用に適したデザインです。

スキー用シェルについては「Guide - Ski Shell」を参照してください。