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クレッタルムーセンを纏って自然を舞台に活躍する若者たちがいます。そんなクレッタルムーセン アンバサダーたちのリアルな声をお届けします。
今回は「サークルゲームガイドサービス」の代表として、北海道は札幌をはじめ旭川や利尻島など、幅広いエリアで活躍するスキーガイド・登山ガイドの佐々木翔平君のインタビュー。
クレッタルムーセンとの出会い
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クレッタルムーセンを初めて知ったのは大学生時代で、ダウンやバックパックを中古で手に入れて、当時からフィールドでも使っていましたけど、メインは街着って感じでした。アンバサダーになるきっかけは、学生時代から友人の(木村)駿太たちと一緒に滑っている時に、スプートニク*がクレッタルムーセンを扱いはじめるらしいって聞いて、連絡先を聞いてコンタクトしたのがはじまりですね。
*スプートニク:現在のクレッタルムーセンの日本総代理店。同じくスプートニクが取り扱う「スウィートプロテクション」ブランドで当時からサポートをしていた木村駿太とのつながりから出会いが生まれた。
ブランドの魅力
最初は率直に「かっこいい」ですね。デザインが良くて。とっかかりとしては見た目ですけど、実際に使ってみて細かいところまでこだわってつくられていて、使いやすいなっていうところもたくさんあります。
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僕自身一つのものを長く使いたいっていうのがあって。クレッタルムーセンの製品はフィールドでの壊れにくさまで考えて作られている。バックルをプラスチックじゃなくてアルミ製にするとか。つくりもシンプルですし、そういうところがとても気に入ってますね。
お気に入りのプロダクト
まず、Trud 44L(トゥルード 44L)ですね。一般ユーザーに人気のモデルではないかもしれないですけど…
>Trud 44L
軽くてシンプルなところが良いです。冬山でガイド装備を背負うと、僕の場合は中身だけで12kgくらいになるんですよ、そこにバックパックの重量がプラスされるので。重たいバックパックだと2kgぐらいしますよね。このくらいの荷物になると500gくらいの差で全然変わってくるので、Trudの1kgを下回ってくる軽さっていうは魅力ですね。44Lというサイズもガイド装備を入れるのにちょうどいいです。夏山も日帰りツアーで使ってます。
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ガイドだからっていう、特別な装備があるわけではないんですけど、ツェルトやお湯を沸かす道具、ファーストエイドキット、ロープ、カラビナ、スリング、ハーネスなど、お客さんのバックアップで手袋やゴーグルなどの予備など万が一に備えるとチリも積もってでデカくなっていきますよね(笑)
あとは、これもマニアックかもしれませんが、Lovar Shorts Unisex(ロヴァー ショーツ)。
>Lovar Shorts Unisex
シェルの下にインナーとして穿いていて、冬はほとんど毎日使ってます。春の汗をかくような気温になると使用回数は減るんですけど、それでもバックパックにはずっと入ってます。夏山もテン泊の時、持っていくんですよ。バックパックに入っている期間で言うと年間200日くらい登場してるんじゃないですかね。サイドジッパーがフルオープンするから脱ぎ着がしやすくていい。
子どもを保育園にお迎えに行く時も使ってます(笑)
シェルはSkirner Jacket(スキルナー ジャケット)が好きですね。
>Skirner Jacket M's
Brage 2.0 Jacket(ブラーゲ 2.0 ジャケット)も良いんですけどね。製品の良し悪しというより、僕のスタイルに合ってるのがSkirnerなのかなと思います。
自分はリフトアクセスのツアーをほとんどしなくて、フルハイクがメインなので、毎回4〜5時間歩きます。Skirner方が薄手で軽いし、汗抜けもいい気がします。
あとは…
Draupa Hat(ドロウパ ハット)も調子良くて。
>Draupa Hat
冬は毎日被ってますね。裏地がフリースなので一見暑いのかな?と思うんですけど、全然そんなこともないですし。ニット帽だと暑いんですよ。ハイクアップの時はいつもDraupa Hat上からミッドレイヤーのフードを被って行動しています。寒さに合わせて耳のフラップを上げたり下ろしたりして調節しています。
あとは街で被ってもかっこいいですし、それもいいなって思います。フィールドで機能するのはもちろんですけど、そのまま街でもかっこよく使えるのってクレッタルムーセンならではですよね。山に着て行ったフリースのままお客さんとご飯を食べに行ったりもしますからね。
本国スウェーデンチームとの交流
プロダクトのデザインをしている人たちと実際に話す機会*って今までなかったんですけど、直接話を聞いて、当たり前なんですけどしっかり考えているんだなって思いました。改めてデザイナーたちから想いやこだわりを聞けたのがよかったです。
バックパック一つとっても、どういう人にこれを使って欲しいか、っていうのを軸に、それに対して生地や細かいパーツまで考えてつくられているように感じる。だからこそ、いいものが出来上がってくるんだなって感じます。それくらい真剣に作ってもらってると、嬉しいですよね。
そうじゃないと長く使えるものにならないでしょうし、僕はウェアやギアって命を預けるものだと思っているので、これからも信頼して使っていきたいなって思えるいい機会だったなと思ってます。
*2025年1月に青森県・八甲田山にてアンバサダーやスウェーデンの本国スタッフを交えたミーティングを行なった
デザインや機能について
シェルを例に挙げるとクレッタルムーセンを使うまでは、止水ジッパーや袖口のマジックテープが数シーズン使ってダメになってしまうってことはよくあったんです。長く使えば使うほど、そういった細かいところが壊れてくると思うんですけど、クレッタルムーセンはよく考えているなって思います。長持ちするっていうことをブランドがすごく大事にしているからなんでしょうね。
あと、斜めのフロントジッパーが調子良くって。シェルやフリースを単体で着ている時はあまり恩恵を感じないんですけど、レイヤリングした時に(ミッドレイヤーとアウターレイヤーで斜めジッパーの向きが逆になっているので)収まりが良くって。普通だと全部のレイヤーのジッパーが口元に溜まっていくじゃないですか。それがないのはめちゃめちゃいいですね。デザイン的な特徴にもなっているんでしょうが、実際に使っていて良さを感じます。
シェル(左)とミッドレイヤー(右)ではジッパーの向きが異なる
ガイドとして
スキーガイドと登山ガイドをやっています。ガイドになってもうすぐ10年になりますね。基本的に依頼があればどこでもいくんですけど、北海道が拠点なので札幌と旭川どっちがいいですか?って聞くことが多いですね。あとは利尻島でもガイドしています。
プライベートガイド専門なので、その人の求めているものに合わせてガイドするって感じですね。
初めての方の場合、バックカントリースキーだったらシールの付け方、ビーコンの使い方のレクチャーからでも大丈夫ですし、経験のある方であれば、ここの斜面を滑ってみたい!なんていうマニアックな依頼にも対応しています。
穏やかな口調で柔らかい印象なのだけれど、時折信念やこだわりのような力強さも感じる翔平君。道具を大切に使い続ける姿勢はクレッタルムーセンのブランドアイデンティティとも通じるところがあります。夏山も冬山も要望に応じてオリジナルな旅を演出してくれる彼のツアーも要チェックです。